先日寄せられた相談内容です。
「別の探偵事務所で調査中なのですが、主人も浮気相手もかなり警戒しているらしく
証拠がなかなか取れないんです。相談だけでものって頂けないでしょうか?」
要点をまとめると以下の通りです。
〇依頼者は怪しい日をつきとめ探偵事務所に調査日を指定しているのに肝心な場面の写真が撮れない
〇こんな調査日が4日(4回)も続いている(成功報酬制ではないから当然料金は発生している)
〇調査員の言い分としては警戒心MAX状態で近寄れない(という状況説明も別の担当を介しているので今イチ詳細がわからない)
最初に弊社にお電話頂いた時、電話をお受けしたのは私でした。
依頼者さん「一旦浮気調査を中断すべきか、やり方が他にあるのか悩んでいます。相談に乗ってくれませんか?」
私 「今お聞きしている内容だけでは判断しかねます。本当に警戒しているケースもありますから」
その時の報告書を持ってきて頂けるというので、取りあえず確認したのですが...
私 「...どうして警戒している様子の写真がないのでしょう?」
依頼者さん「現場はこんな感じだった(詳細は書けませんが警戒する様子をずっと見張っていたようです)みたいです」
私 「会社を出た時も待ち合わせの時も待ち合わせの場所を離れる時も2人共かなりの警戒をしていたんですよね?その都度とは言いませんが、1枚くらい警戒した様子の写真があってもいいと思うんですが...」
ただ、本当に警戒しているケースはあります(意外と少ないですが)し、他社案件のものに軽はずみにチャチャを入れるような事になりかねませんので、依頼者さんにはオブラートに包んでご説明させて頂きました💦調査が終了した事案と取りあえず進行中の事案では違いますから。
現場を見てないとわからないことがありますからね。
ただですよ、「警戒しているから今回は証拠が取れなかった」と説明するなら依頼者が見てもわかるような写真を少しでも撮った方が納得しやすいと思います。
「他の探偵事務所さんでなかなか証拠が取れないんです」とか「うちの主人は警戒心が人より強いと思います」と言われながら実際に調査を入れるとそこまででもなかったということはあります。
大事なのは見極めるタイミングです。
私は2回連続で本当に警戒しているならその後の調査はやめた方が良いと思ってます。
一旦休ませて、ではなく調査自体をやめた方が良いと思います。
調停等でどうしてもこの日までに、というのでないなら打ち切りましょう。
探偵事務所の人に「次は大丈夫ですよ」と言われても保証はないんです。
2回調査して2回とも警戒しているなら原因があります。
原因は依頼者さんにあるかも知れませんし、調査員かも知れません。
もし原因が調査員の調査技術にあるのなら探偵事務所を変えることによって成功する可能性はあります。
それと意外とあるのが調査員と電話口の担当者との温度差というのもあります。
現場を知ってる調査員ととにかく契約日数を増やしたい担当者の差です。
弊社では現場で仕切った人物が依頼者さんに連絡することがほとんどですので、このギャップで依頼者さんにご迷惑をおかけすることはありません。
もう1点、「これは調査は無理だな」と感じるレベルは人によって違うという点です。
そもそも浮気調査の対象者は悪いことをしている自覚があるわけで、不倫相手と会う時やホテルに入る前は警戒心が高まります。キョロキョロしている状態は浮気調査においては通常であってここでいう警戒しているという事ではありません。
浮気調査の経験が少ない調査員が対象者を見て「こっちに気付いてないですか?」とか「車の運転が変です。尾行がバレてるかも知れません」と過敏になることは珍しくありません。
今日は、『本当に警戒している時の調査を打ち切るタイミング』についてでした。